昨年のことになるのですが、2023年10月7日『令和5年度高年齢者・障害者雇用関係表彰式』が行われました。大阪労働局ならびに一般社団法人大阪府雇用開発協会の主催で開かれたものです。そちらで、豊年福祉会は『障害者雇用優良事業所』として賞をいただきました。

≪障がいをもつ方の就労に取り組むきっかけ≫
30年近く前、当時の理事長(前理事長)は、交野市内にある障がい者福祉事業所の代表者から「仕事先を見つけることの困難さ」の状況を聞きました。前理事長は「豊年福祉会でそのことを取り組させてもらえないか。」と考え、その後、市内にある障がい者福祉事業所さんから就労の相談を積極的にお受けしてきました。
≪就労の状況≫
これまで身体、精神、知的に何らかのハンディもつ24名の方々が豊年福祉会で就労されています。かつては若年性認知症の方に就労していただいていたこともあります。障がい者福祉事業所さんからのご相談の他に、豊年福祉会の職員募集に応募され、面接にこられた方とお話をしていて「何らかの生きづらさ、配慮が必要と思われる」と面接担当者が感じる場合があります。その方の事情に合わせてご家族ともお話を重ね福祉サービスの利用(障がい手帳の取得など)を紹介・サポートをしてきました。
≪配慮していること≫
日によってできること、できないことの波がある方、人間関係がうまく行かない方、もいます。ご本人の持つ力、配慮が必要な点ということを観て、部門先の検討、その部門への担当職員の配置、人間関係を観て人員配置の検討などをしています。ジョブコーチに付いていただくこともあります。ジョブコーチはその方が就労場所で働きやすいよう、仕事内容の他に労働習慣、周囲とのコミュニケーションのコーチもされその方が持つ力を十分に発揮できるように、導いていかれる姿を私たちも学びました。書面などは平仮名、カタカナを使い、理解してもらいやすく工夫をしてきました。懇親会の行事には無理なく参加ができるように呼び掛けるなど、仲間に入ってもらえる工夫もしています。
≪障がいをもつ方から学ぶこと≫
「いつも同じ態度で決まった形であいさつをしてくれて、『行ってらっしゃい!』「おかえり~」などと声を掛けてくれ、忙しくて疲れた心が和みます。」「時間をきっちりと守り、ムラなく仕事をし、在庫物品の切れをしっかり教えてくれる方も多くいます。」「仕事の手順のわかりやすさを示す必要があるので、業務を整理することでこれまでの仕事の標準化ができるようになりました。」「責任感があり、決められた場所、必ず置いている物品などには間違いなく覚えている人もいます。」
≪繋がって行ったこと≫
知的障がいをもつある職員Aさんは掃除や洗濯場での仕事をしてきましたが、ご家族の高齢化に伴い自宅からグループホームへの転居し、仕事が休みに日には新たな事業所に通われることになりました。いくつかの「つながり」を経てこうして環境が変わり可能性が拡がったことで新たなAさんの力が発揮されることになりました。
事業所責任者、事業所職員、そして総務部の職員がそれぞれの役割を果たし、障がいをもつ方が社会で活躍することを願っています。

